京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

ごきげんさん

 夕陽の茜色に染まる大文字山
 朝、通勤路で後ろから「あの、スミマセン。これ、落としましたよ!」とわたくしに声をかけ、わざわざ拾って渡してくれたモノは、一晩髪を巻くのに使っていた(例の、ソックカール)よれよれの靴下の切れ端だった。思わず「ギャー、スミマセン。ありがとう。。」と叫んだ。ようけ巻いていた中の一つだけを取り忘れ、後頭部にぶらぶらさせたまま、幹線道路を堂々と歩いていたのだ。あー、一瞬だけ恥ずかしかった。そんなことより、この切れ端を拾って渡してくれた人は、思わず、息、爽やか!輝く白さ!というキャッチフレーズが流れる、歯磨き粉か洗濯洗剤のコマーシャルにでも出てきそうな、素晴らしく可愛らしいごきげんさんな笑顔の若者だったので、恥ずかしさも一瞬にしてぶっとんで、おおいに得した気持ちになった。やったぜ、ベイベー。