京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

京都六斎念仏

8月は三日に一回は京都のどこかしらで六斎念仏の奉納などが行われている。
京都六斎念仏保存団体連合会 六斎暦
 11日には、清水寺で上鳥羽橋上鉦講中の念仏六斎と中堂寺の芸能六斎が奉納された。例年はいわゆる清水の舞台で演舞があるのだが、今年はなんと50年ぶりの本堂の檜皮屋根の葺き替えの年にあたり、舞台を取り囲んで木製の足場が組まれ、幕が張られていて舞台が使えない状態。この様子は一生に一度観られるか観られへんかの貴重な機会で、かつ、千日詣りで普段は入れない内々陣におわす観音さんも拝める。これら絶好のチャンスが重なり、六斎の奉納は、外陣で無事に行われた。
 それにしてもものすごい人出。行列。蒸し暑さ。なにもかもが有り難し。
 14日には、千本ゑんま堂にて千本六斎の奉納。もうこの先は異界です。千本の演舞は娯楽感満載で、演者のチョケ具合と曲の拍子と節と文句が西陣織の織機の音を思い出させ、笑いのつぼにはまる。現代的なスマートさはゼロ、皆無であるが、そこがまたなんともいえず懐かしい。赤いふんどしに編み笠をつけ、すずめ踊りを楽しそうに、ちょっとエッチな振りで踊っているおっちゃんの姿に、半ば呆れつつ。