京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

陽灼け〈夏〉

 なんだか日が経つにつれて、陽灼けが肌に定着してきた。全身こんがりきつね色になっておいしそう。
 こんなに陽灼けした我が身をみるのは、約20年ぶりではなかろうか。
 学生時代や新卒時代は、夏冬問わず陽灼けしまくっていたことを思い出した。

 
 新卒で就職した京都YMCA(幼児体育教室)では、夏の課外プログラムで水泳指導があった。
 竹園町の玄武公園にYの出張所=今は無き、25mプールがあったのだ。子どもの夏休みの間のみ使われる、屋外プールである。
 屋外に水着で、約20日間・・・灼けた。
 如何に、京都のゆるーいスチーム状の太陽光とはいえ、灼けたね。

 着ていた競泳水着はユニホームゆえ、全身に赤白グレーの斜めラインと「YMCA YMCA YMCA YMCA YMCA」の白い文字が刻まれていた。
 当然、その白い文字の型抜きで、全身に陽灼け跡がつくのだ。つまり、脱いでも、YMCA、なのだ。
 実際、仕事帰りに近所の銭湯に行って、同じ浴槽にいるお客さんにカラダのYMCAを見せて「お孫さんに水泳習わせませんか?」と営業活動にも使っていた。大変仕事熱心で立派なマネキンだったと今更ながら感心したりあきれたりする。

 
 ちなみに、この頃は若さゆえ肌の代謝も活発なのか、カラダのYMCAマークはあっという間に消えてしまった。しかし、ヤケドのようになりカサブタがめくれるまで灼け焦げた、右目脇の一部は、恐ろしいシミとなって、20年の間、ずーっと消えない。今更ながら、陽灼けには注意しなければイケナかったということを思い出した。時、既に遅し。