京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

海にて2

 これまでの夏、なんだかんだと理由をつけて海から遠ざかっていた。硬派のワタシは断然山派、とバリバリの山女(やまおんな)を気取っていた。
 が、今回の海行きでケロリとこれを撤回することにした。山同様、海も好きです、と宣言したい。
 長年プールで泳いではいたが、海で波に揺られて泳いだり、空を眺めながらポカーンと浮かんでいたりすると、身体の力が抜けて体内から何かが流れ出ていくような感覚がある。いや、決して垂れ流しという意味ではないのでご心配無く。むしろ海水(塩水)で心身が清まるかのよう。
 それに、陽に灼けて外見もひじょうに健康的。また、自分が公衆の面前、そして屋外で半裸状態、つまりヘソを見せても堂々と平常心を保っていられることに、我ながら感心した。それどころか、TPOに合わせてビキニを選んだことで、改めて自分の判断・決断能力に自信をもった。


 今年は年の始めから、人生初の出来事が続くなぁと思っていたが、海での体験もまた。そして、今まで苦手とか嫌いとかできひんとか怖いなどと思っていた物事が、いざやってみるとわりかし平気、いや、それどころか、得意とか好きとかできるとか楽しい嬉しいと感じている自分が、とても、愛しい。