京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

 ぎっくり快復の快感

 ぎっくり腰ネタで一冊書けそうな勢いに乗っている。特筆すべきは、快復期に感じる快感である。日一日と患部(左背筋の一部→骨盤左上部→左脚付け根→骨盤右上部)は移動してきたが、痛さの度合いも日一日と軽減(瞬間的激痛→継続的激痛→筋肉痛強→筋肉痛弱→重だるい)されてきた。しかも加速度的である。患部をよく観察していると、グシャッと雪崩のように崩壊していた無数の細胞が、お互いに無数に手を伸ばし合って、繋がり合っていくのがわかる。確かに振動があるので、気のせいとか想像力豊かとか調子のりとかいうわけではない。とにかくその振動にえもいわれぬ快感を感じるのである。これは多分死んだ細胞がゾンビのように生き返って繋がったのではなくて、新しい細胞が生まれ繋がり合ってできる時に感じる種類の快感のように思われる。サラッぴんの快感。強く正しく(カラダの働きに正直に)美しくなっていく時の快感。精神的にも、当初は暗雲垂れ込めていたアタマん中が、さーっと霧が晴れていくかのよう。おまけに光まで差してきた感覚。久しぶりに事務所の床と自転車を掃除してピカっと仕上げた。スカッとしたなー。
 やはり今回は腰に爆弾を抱えたのではなくて、腰にぎっくりの御子を宿し、そして安産を成し遂げたのだという確信を深めている。在り難き快感。