京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

足踏みミシン

 「なつかしの20世紀」タイムスリップグリコ 第2弾 くらしシリーズ「足踏みミシン」(単品) 最近テレビで、ファッションデザイナーの草分け、小篠綾子さんをモデルにした「カーネーション」を見ている。今時代は戦前で、主人公の糸子(綾子さん役)が使っているのは、足踏みミシン。このシーンを見て、わたくし自身も初めて小学校の家庭科の時間に使ったのは、この足踏みミシンであったことをまざまざと思い出した。わたくしの小学校時代というと昭和も終盤のはずだが、初めて使ったのが足踏みミシンとなると、なんやえらい昔の子ぉのようだ。とはいえ、踏み始めにうっかりして二拍目にアクセントがついてしまい、布が逆走した時のあの焦燥感を、まるで昨日のことのように思い出される。足踏みミシンは、踏み始めに勢いをつけて一拍目にアクセントをおくリズムに乗れなかった場合、逆走してえらい目にあうということを学んだ小学生時代だった。
 ちなみに今自宅で使っているミシンは、縫い針の上あたりについているボタンスイッチを押すだけで、ゆっくりと確実に前進してくれて、縫うスピードも思いのままに調節できるミシンである。便利になったもんだが、自分では発電することができないくせに、電気が必要なミシンを使っているということである。長い目で見ると、実は、電気の無いところでも使える人力足踏みミシンのほうがずーっと便利なのかもしれない。