京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

呼吸法そして観察

 そういわれてみれば、右鼻の穴と左鼻の穴でかわりばんこに呼吸をする呼吸法を、わたくしも数年前にヨーガで習ったことを思い出した。ガーネットサン、サンキウです。先生は確か、交感神経と副交感神経のバランスがどーたらこーたらという説明をされたような気がする。しかし、当時は右鼻の穴があまり働いていないということにも気づいていなかったし、この呼吸法をやったからといって、自立神経や身体がどう変化しているかという実感もなかった。単に、やってみました、できました、で?何?という感じ。まぁクラス中なので、ほんの1,2分間しかやっていないということもあるかもしれないが、自分の身体の変化(サイン)に対して、とても鈍感だった。アーサナ(ヨーガのポーズ)とか呼吸法が、できるか、できないかということばかりを頭で考えていて、やった後で自分の内面を観察するというところまで至っていなかった。先生はいちいち「観察してみてください」と言ってその時間をとり、観察結果を一人ずつ口頭発表させたりしてくださってはいたが、実のところは、やったらやりっぱなし。せいぜい、あー、スッとした、程度の大雑把にしか観察していなかった。
 しかしこの「自分自身を観察する」という行為が、ここ数年来興味をもったあらゆる物事において、大きな課題や自分の思う方向に動くひとつのきっかけになっているということがわかってきた。ただ淡々と観察する、だけ。犀の角のように、ただひとり、観察。急がば観察。といったところか。