京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

哀悼

 柴犬ゴン太さんと散歩をしていたら、荷車(シルバーカートというのかしら?)を押した上品そうなおばあさまが、「ウチにも去年の10月まで黒い柴犬がいたんですよ」とニコニコして話しかけてくれた。黒柴クンは17才まで生きて長寿の表彰を受けたことや、最期の様子や、動物霊園に行く道すがら「ワン」という声を聞いた事や、亡き夫の遺影には話しかけないが、黒柴クンの遺影にはしょっちゅう話しかけて、写真の鼻先を撫でたりしている事など。わたくしはウチの亡きミックスくんや相次いで亡くなったゴン太の友だち犬たちのことを思い出して、涙無くしては聞けなかった。語り手のおばあさまはもうふっきれているのか、始終にこやかに話してくださった。わたくしはまだ無理だ。3ヶ月経とうといているが、毎日のようにふとした拍子に思い出して、涙ぐんでいる。