京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

 黙って歩け

 事務所の大家さん宅に帰省しているシュウチャン(年長)が、一日中江戸っ子調でペラペラペラペラペラペラうるさいほどしゃべりたおすので、左京区引き回しの刑(徒歩)に処してやった。
 コースは、熊野神社→聖護院→須賀神社→岡崎神社→黒谷さん→真如堂→吉田山(左写真は三等三角点)→吉田神社→京大病院、である。
 「京都はな、どこ行っても何してても、神さんや仏さんが見てはるで。いつもありがとうて言いよし。」「ナムアミダブ・・覚えたか?同唱十念〜てわたしが言うたら、一緒に10回ナムアミダブて言うねんで」と無理矢理に口に出す内容を限定してやると、さすがのおしゃべり坊やもご本尊の前では神妙に「ニャモアモダーブ」とやっていた。黒谷さんの墓地をひたすら歩き回り、墓石に刻まれたいる南無阿弥陀仏の説明をしてやると、何を思ったか恐る恐る「地獄ってどんなとこだろ?」と尋ねてくる。「さぁ、行ったことないし知らんけど、いらんことペラペラペラペラ喋ってたり、ウソばっかりついたりしたら舌抜かれるらしい」とマジな顔で説明してやり、ついに彼を黙らせることに成功した。