京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

感涙!演奏ボランティア

 5月に引き続き、近くのデイサービスセンターにて、篠笛の演奏を聴いていただく。今回は笛方5名と、ゲストでフォークギターとの合奏。ギターが入ると歌も歌いやすそうで、聴衆者さんたちからは前回以上に大きな歌声が上がり、手拍子してくれる人もいて、よかった。もちろん反応薄く、車椅子に腰掛けたままこっくりこっくり眠っている人もいるのだが、それはそれで心地よさそう。
 今回は2回目ということで、聴衆の皆さんの耳も肥えて、気持ちをストレートに出す余裕も出てきたのか、わたくしが必要以上にキバって高い音をピーッと出すと、やかましなーという表情をされる。自分でも緊張しながらムリヤリ出しているのがわかるので、その反応はごもっともである。スンマセンなぁと思いながら吹いていると、今度は泣き出す人もいる。一体どーしたのか、と思って演奏後尋ねてみると「感動したんえー」とか「うれし泣き!」という声があがって、こちらも思いがけず感動してしまった。
 演奏後に皆さんの感想をききがてら握手してまわっていると、「アンタさん、お人形さんみたいやなぁ」と言われる。幸か不幸かわたくしの顔は老人ウケする顔らしく、これまでにも何度かこう称されたことはあるのだが、喜んでよいのかどうかは微妙である。決してバービーとかリカちゃんなど今風の美人人形ではなく、唐子(からこ)をイメージされている場合があるからだ。事実着ていたワンピースも染付け中華風の柄に見えなくもない。しかし今回のご老人にとってはどうやら好意の表現であるようなので、「ありがとう。なんか、自信が湧いてきましたよぅ。」と応えると、ゲタゲタ笑って「また来てや」と言ってくれたので、お言葉に甘えてまた9月に伺います。