京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

 節分・立春

 季節を分ける、春が立ち上がってくる頃とは、よく名づけたものだ。昔の、野生に近い人たちの自然に対する観察力は飛びぬけて鋭く、またそこにある法則を読み取る能力が抜群なのだな。これこそを天才というのだろう。パソコンでデータ管理をしたわけでもないのに、何千年も前に、凄い才能。
 
 ちなみに、事務所の柴犬ゴン太さん(3歳♂)の直観力、身体能力(主に嗅覚)及び積極性も天才級である。ミィ〜ともピィ〜ともギュ〜ンともつかない、おおよそ犬とは思えない声で鳴き始めたのが、1月31日(月)だった。朝、わたくしが出勤すると、既に悶えていた(もだえていた)。「アンタ、犬やから普通、ワンやろ」と言い聞かせても耳に入らない様子。わたくしが事務所に荷物を置いて、朝の散歩のためにゴン太のリードを手に取るやいなや、どエライ勢いで走り出す。いつもは尻尾を振って寄っていく病院の警備のおにいさんや、薬局のおねえさんに途中で会っても、知らん顔してスルー。一目散で近所のハルちゃん(柴犬8歳♀)やアイちゃん(ミックス8歳♀)やリコちゃん(コーギ4歳♀)の元に駆けつけ、彼女らのお尻を追いかけ回す。彼女らに拒絶され牙を剥かれると、きちんと座って「お願いしますからッ」と土下座せんばかり。その破廉恥な言動が数日間続き、そしてその悶え声が止んだのが、本日2月4日(金)。まさに節分・立春の時期にピタリと当てはまっている。やはりこの時期は、野生のゴン太にとっても、まさに青春真っ只中の季節なのである。