京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

調和

 獅子舞いのお囃子の稽古が俄然、面白くなってきた。それぞれのパートの暗譜ができたので、次はお互いの音を聞いて、合わせ合う余裕が少し出てきた。当然、西洋ものとは違い、指揮者なるものが居ないので、その都度、舞い手や囃子方が所作やメロディで合図を出しあって、演舞をすすめていく。この呼吸の計り合いというか、決して我や突飛な個性を出さず調和を重んじつつ稽古をするのが、和ものの面白いところ。神さん仏さんへのお供えものに、人間個人の個性なんて、必要ない。