京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

暗譜の方法1

 還暦チームの笛友から「暗譜って、どうやってするの?」という質問を受けたので、僭越ながらわたくしの秘儀を記す。
 まず、唱歌や童謡など何も見なくても歌える曲や、歌詞は覚えていなくても、メロディは鼻歌ででも口ずさめる曲は、もう既に暗譜できているものとみなす。ゆえに最初から楽譜は見ずに、耳で覚えている音を探し当てながら、とにかく音を出してみる。出だしの音が決まったら、後は覚えている音の高さ通りに拾うのである。その際、この音で合ったなと思ったら、その音符(笛は数字)を書き留めておく。このとき、音の長さまできちんと書く必要は無い。音の高さだけで充分。それに、もちろん一発で覚えている音がみつかることは滅多に無い。1でもない、2でもない、3かなー?いや、3メリか?といった具合に、それらしき音を試して試して試したおすのである。そのうちみつかる。万一みつからなければ、その曲はその笛で吹くのには無理がある、つまり今使っている笛では出せない音もあるということ。そういう場合は選曲ミスまたは選笛ミスとして諦める。歌ったほうが早い。そのような作業を繰り返し、書き上がった数字を覚えている音の長さの通りに吹いてみて、その曲らしくなっていれば、もうその曲はほぼ暗譜できている。そしてそこで油断せず、今度は自分で書いた譜面も見ずに吹いてみて、まだすんなり吹けない部分を集中して何度も練習し覚えにかかる。わたくしはこの方法で昨夜「黄昏のビギン」を途中まで楽譜に起こしました。が、調子が変わる部分で挫折しています。