京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

打敷の意匠−町衆のこだわり−

 打敷(うちしき)とは、簡単にいうとお仏壇の前の卓上に敷く錦繍などが施された布のこと。
 講演会後、大谷大学博物館にも寄った。珍しいこうもり柄が刺繍された打敷や、故人の小袖(着物)をリメイクしたものあり、その艶やかさ美しさ、シックさにうっとり。行事毎にこういう仏具に触れ手入れをして生活するのはいいなぁ。
 わたくしが決めた訳ではないが、この博物館の入場料とて、一般200円。同窓生は、なんと無料。それは、たとえ一銭も寄付をしていないわたくしのような同窓生の場合でも、だ。もちろん小中高生や70歳以上の人も無料!所有財産(知的も含む)は一人じめせず、出し惜しみしない。ここでも母校が、真理を探究する学問と宗教に基づいた大学らしい大学だと判断できる。大きな声では言えないが、本山ではお家騒動をやらかしたりしていることから、柄はたいして良くないが、大学の品はまぁまぁ良いとも言えるのではなかろうか。もう一点品がええ方ちゃうかな、と思う点があるので、つづく。