狐と大黒さん

　10数演目ある六斎念仏の曲のうち、今年は2.5曲ほど暗譜できた。猛暑の中なんとか公演も終えたと一息つく間もなく、今度はお江戸の獅子舞に出てくる狐と大黒さんの舞用の曲も暗譜せよ、と。よくもまぁ次々出てくるもんや。ものの本によると、お江戸の祭囃子は240年位前に、若衆の荒ぶる言動を発散させる目的もあって始められたそうだが、現代の中年女には発散が必要なほどの熱いエネルギーなんてたまってへんねんけどなぁ。強いて言えば、アンチエイジング、いや、ボケ防止を願って暗譜に励むとするか。