京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

身体は全部知っている

 演奏技術について。という程たいしたことではないかもしれないが、覚書き。唇の力を抜くということと、ピントを絞るということと音を遠くへ飛ばすという感覚がなかなか両立しない。逆にピントを絞ったまま柔らかく当てるということも両立が難しい。自分の身体なのに、あらゆる部分の平衡を保ってコントロールするのは至難の業だ。上半身と下半身、唇の力加減と息の流れるスピード等々、自然に拮抗した(釣り合いのとれた)感覚になればいい感じなのだが、拮抗させたろ、と狙うと途端に力む。自我の浅はかな魂胆が身体にバレるというか、身体はお見通しというか。うーん。やはり身体(自然)は全部知っている。身体にきこう。