京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

普通の修行

 存じませんでしたが、なんと、高尾山は修験道のお山だった。
 奥の方に写っている琵琶滝で、水行(入瀧)もできるそうだ。確かに、夏は気持ちよさそうだ。せぇへんけど。

 ま、ワタシが山でする似非修行は、ポケットに手ぇつっこんで歩く事と笛を吹く事くらい。山頂は銀座並みの人出で絶好の舞台もあったが、そこでのパフォーマンスは遠慮し、下山途中に谷筋に向かってこっそりともののけ姫を吹く。肺に入ってくる空気がとても良質で、楽に気持ちよく吹ける、気がする。
 それにしても、京都周辺の山を歩いていた高校時代には、30年後にまたこのワンゲル部の仲間と一緒に、京都どころか東京近辺の山を歩くなんてことは想像した事もなかったけれど、それは意外とごく普通に実現した。30年間の時空と流れが一気につながった感じ。ごく普通の出来事なのだが、一方で奇跡的に息を吹き返したような、相反する有り難き幸せをしみじみと感じる。多分、必要があったのだろう。サンキウ。