京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

稽古とは

 夜に、お謡「高砂」の全体稽古。100名くらい参加していたのだろうか?初心者ゆえ前から二列目のかぶりつき席に座ったので、後ろの様子が今一つ分からないが、後頭部には声の圧力を結構感じた。それにしても前から飛んでくる先生(能楽師)の声の圧は、わたくしのみぞおちと内耳をびしっびしっと鞭打つようで、なおかつ自分自身が腹から発する音波の振動も感じて、スーッと気が遠のきそうだった。それでもうわごとのように、高砂やーと謡いはしたが。先生の話の中で印象に残ったのは、「これからする事は、稽古、です。レッスンとか練習とか訓練などではありません。稽古とは、古(いにしえ)つまり昔とくらべてみる、とか、古(いにしえ)のことを考える、という意味です」ということ。