京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

 2010年2月半ばの顔

 それにしても、長年当たり前になっていた乾燥肌が洗浄剤やクリーム(界面活性剤)を使うのを辞めると、みるみるうちに改善されるとは、これいかに?それも冬の最中ですぞ。今は朝晩ともぬるま湯で洗いっぱなしでもカサカサしない。冷たい風にあたったりエアコンをかけても、しばらく経ったらまたしっとりしてくるようになった。
 この実験で、乾燥を防ぐために塗っていたモノが、乾燥を一層助長していたということが判明した。クリームやファンデーションを塗って、一瞬わーい、つるつるでしっとりしたーと思っていたのは、皮膚の上っ面(表面)だけの話だったのだ。
 わたくしとしたことが自分を外見で判断していた。わたくしの身体をつくっている細胞さんよ、すまなかった。細胞の一つ一つは目には見えないが、ちゃんと皮脂を出して皮膚を守っていてくれたのだ。正しく強い力をもっていたのだ。なのに、わたくしはそれを信じず、丁寧に扱わず、それどころか痛めつけてまでも、金儲けが目的の化粧品会社に加担していたというワケだ。無知だった。
 賢治も言っているではないか。「正しく強く生きるとは、銀河系を自らの中に意識してこれに応じてゆくことである」と。今までは自らの中の銀河系といわれても、壮大な感じのキレイな文章やなと思うだけだったが、もしかしたら、これはもっと現実的かつ科学的な話で、目に見えへん細胞とか、血の成分とか、内臓のはたらきとか、そういうもののことなのかもしれへんな、と、やっとピンときた。生き物のそれらの成り立ちは、銀河系の成り立ちや有り様と同じなんだろう、きっと。
 やはり何をおいても、それら目に見えないもののはたらきに敏感に応じて、大切に、丁寧に扱って生かすよう努力しようっと。