京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

S.W.V.C 山行計画書


 先日のワンゲル部OB会に、30数年前に当時の私たち部員が作った山行計画書を持参した。もちろん、手書き、である。30数年が経過し、用紙が焼けてベージュ色に変色したと思いきや、これは当時わら半紙とかザラ半紙とか呼んでいた用紙で、元々ベージュ色である。まさかとは思うが、ガリ版刷りちゃうか?という記憶を残している部員もいたが、わたくしとしては、そこまで古くはないという希望を抱いているのだが、、、うー、有り得る。この計画書を山に携行する際には、万一雨に濡れても水をはじくように、一ページずつロウソクの蝋を塗りつけていたので、ぴっちゃりくっついているページをぺりぺり剥がすのに、同期生にお手数をかけた。しかしこれを回し見た部員たちは「よう残してたな!えらいな〜!」とか「山歩くより、この計画書の表紙の絵描く方が好きやったんや〜。泣きそうやわ〜。」などとの感想をくれて、結構ウケがよかったので嬉しかった。ま、今まで一回も引越ししたことないから、ほかす機会がなかっただけなんやけど。
 真ん中は計画書の中の1ページ「概念図」。文字通り、その日に歩くルートの概念地形図であるが、これも手書き。今ならコピペするのだろうが、当時はこうして手書きすることで、ある種のイメージトレーニングにもなったのだ。多分。
 右は見にくいが、手書きの天気図。大会(試合)では気象関係の事項も採点の対象になるので、ほとんど毎日ラジオを聴いてせっせと描いていた。クラスの友人たちが、深夜ラジオで「ハイヤング京都」や何かを聴いて夜更かししていた時に、わたくしが聴いていたのは「気象情報」で、教科の予復習はそこそこに、早寝早起き。自分で言うのもナンだが、なんと立派な山ガールだったのだろうか。つくづく、この山ガール時代の日常生活が、今の生活習慣や思考回路や体調管理の土台になっていることを有り難く、大切に感じる。山よ、サンキウ。