京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

 心身の風邪

整体入門 (ちくま文庫)  風邪の効用 (ちくま文庫) 右半身のコリ症状について、あ、と思い出し、これらの本を再読してみた。わたくしのコリ症状は、著者(野口晴哉)仰るところの、「(身体の)片方ずつひく風邪」の典型であった。イマイチ自覚に欠けていたが、つまり、2,3日前から風邪をひいていたのである。これらの本には、風邪の症状に対する整体方法(けして急に症状を消すのではなく、経過を早くするための療法)も書かれているので、早速実践したら、すっきりと風邪が通り抜けてくれてコリがなくなり、おまけに今朝の朝日を全身(もちろん全裸で)に浴びて体内が浄化されて、いっちょあがり〜な感覚があった。試しに座位開脚体前屈をしてみると(開脚ゆえ肌着は身に着けました)、おデコが畳についた。柔軟〜。
 このコリ症状のことを風邪と称すると、昨年までは1,2ヶ月に1回くらいの頻度で風邪をひいていたことになる。つまり1,2ヶ月という短期で、疲れや毒素や余分なものごとが心身に満杯になっていたのだ。だから、1,2ヶ月に一度風邪を引いて、それらの浄化が必要だったのだ。
 今年に入ってから、半年以上風邪をひいていなかったのは、多分、食事内容に気をつけ始めて、余計なものを溜め込まなくなったからだろう。体内に疲れや毒素や余分なものが生まれても、素早くデトックスできるようになった、すなわち風邪の経過が早くなったともいえる。日々是排出、である。
 ちなみに、著者いわく「風邪もひけないような鈍感な身体になってしまうと、予兆なく(自覚なしに)一瞬で身体が硬直(コル)する、すなわち一瞬で死体になる」らしいので、どちらに当てはまるかの見極めは慎重にしたほうが懸命だ。自分自身の普通の状態(自然な状態とかニュートラルとか色々な単語は使えるが)を知らずして、風邪をひかないから強いとか逆にずっと風邪っぽいから病弱とか思い込んでいるのも、心(頭)が風邪をひいてコリ固まっている状態、ということだ。ただ、幸いなことに自分自身の身の上に起こってくることは、自分で整体することで経過していくらしいので、ここでもやっぱり自信が生まれてきた。言い換えると、自由をもらっている、ということ。