京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

しの笛ラブ

 今回中胡さんと合奏してみて、つくづく、しの笛の自由さというか、自然さというか、テキトーさというかなんというかを実感し、ますますこの楽器が好きになった。なにやらの測定器?によると、吹く度に調(ハ長調とかへ短調とかだろう)が違うらしい。同じ楽譜で同じ人が吹いても吹く度に違うし、まして何人かが合奏するとお互い合わせようとするので、一人で吹く時からもこれまた変わる。体調や緊張の度合いや音量によって、毎回自分の出している音程が違うことくらいは、まぁ薄々気づいてはいたが、それをいつでも一定に保つようにコントロールする技術はあいにくもちあわせていない。まぁ一定に保たなければならない、とも考えていないというのが正直なところだ。吹く環境や伴奏の場合は歌い手によって変幻自在に変えることができる、というのが目指すところだ。そうはいっても、しの笛があまりにマイペースで、合わせる中胡さんは苦労がたえないようだった。しかしまぁより自然に近いものに周囲が合わせて工夫して共存いくしかない、というのが理だ。自然は決して制御できるものではない。例えば、赤ん坊しかり。雨雪しかり。地震しかり。