京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

有り難き

 そんなことで出張中の業務についてはさておき。会期中のある時、わたくしが休憩所でおかきなどを食べて同僚と談笑していた所へ、隣の超広い機器展示会場から一人のしゅっとした営業マンが腰を低くして近寄って来た。そしてわたくしの名札を確認して、センパイっ、と呼びかけて言うには「自分は、こみち先輩が4回生の時の1回生の弓道部員です」だと。ウヘェッ!?驚いて丁度口に入れたばかりだったおかきを思わずブッと噴き出しそうになったが、そんなマンガに描いたような行為は口を押さえてなんとか慎んだ。そうは言われても、わたくしが4回生だったのは25年前、四半世紀も前のことでっせ、とも思ったが、名刺を頂戴して彼の顔をよく見ると、わたくしも25年前の後輩クンの事をはっきりと思い出した。ほとんど変わっていない。彼の方も、休憩所付近を頻繁にうろつくわたくしを見て、この人、サボッてばっかりやなとは思わずに、バレー部のこみちさんに似ている、似ていると思っていたそうだ。思い切って声を掛けてくれて、これぞ、有り難き驚きと幸せなご縁だった。多少血圧も上がって、働く意欲も少々湧いて、良かった。