京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

2013-01-01から1年間の記事一覧

尻尾と羽根奏法

あさっての発表会を前に、お尻に火がついた。すると、にわかに尻尾と羽根の付け根の意識が浮上してきて、そこを下に下ろすようにして吹くと落ち着いた音が出るように感じた。リアリストなわたくしの野性の勘が働いてきたか。

耳の育成

同門の四日市・名古屋教室のしの笛発表会を聴きに行った。半年前や一年前の演奏と比べても、上達している仲間たちが多くて、すごく耳の肥やしになった。息遣いが安定してきて落ち着いて演奏している。先生ご夫妻の二重奏「まほろば」も以前の演奏より固さが…

オモシロイ頭

前回のパーマはクルクルだったが、今回はクリンクリン。この髪型にするために施術した張本人のヤマダ美容師でさえ、ロット(巻くヤツ)をはずした時点で「ぷッ。なかなかオモシロイ前髪になりましたね」とコメントしたのを、わたくしは聞き逃さなかった。わ…

閂(かんぬき)奏法

唇の息が通る穴のことを「風門」と呼ぶ。わたくしが演奏時にするべき仕事は、この風門の形を作り込むことではなくて、体内から風(=息)を送ることと、その風の勢いで、門(=唇)が全開してしまわないように、閂(かんぬき)を差すことなのかもしれない。…

身体は全部知っている

演奏技術について。という程たいしたことではないかもしれないが、覚書き。唇の力を抜くということと、ピントを絞るということと音を遠くへ飛ばすという感覚がなかなか両立しない。逆にピントを絞ったまま柔らかく当てるということも両立が難しい。自分の身…

天高い秋

久しぶりに龍雲が浮かんでいる。姿を変えながら、鴨川の上流へゆっくりと昇ってゆく。 小春日和の元、ふつふつと幸せが地下水のように湧き出でてくるようだ。

ゲージツの秋

アーティスティックな素養は皆無なわたくしだが、一芸は身につけつつある。しの笛である。今日はそれこそ朝9時半から晩9時まで、ずーっと稽古だった。稽古をはじめた約5年前は、15分間稽古をしただけでフラフラして止めていたのに、今や一日中やっていても、…

頑張らない運動の秋

唐突ですが、わたくしが日々機嫌よく過ごすために実行している簡単な体操は以下です。 セラサイズ 今このサイトから申し込めば、この超簡単ストレッチ体操の動画を1ヶ月間、無料で見られるそうですので、興味のある方はどうぞ。いや、興味が無くても、一日5…

食べ過ぎの秋

母が旅行先の秋田、岩手から山ほど食材を仕入れてきて、色々と料理してくれる。とにかく安かったわ〜と興奮気味である。舞茸のてんぷら、カリフラワーのクリームシチュー、栗ご飯、米粉の和菓子、小岩井農場のチーズや洋菓子、リンゴ、洋ナシ等々。どれもこ…

時代祭 朝の行列

速報。昼からの本行列のため、丸太町通りを歩いて御所に向かう朝の行列。ビルの3Fから撮ったために、電線や反対車線の車やバイクが写りこんでいるのが、まさに今の時代までをも表しています。 割と整然と列を組んではります。 朝の涼しいうちの日陰はまだ皆…

響きの相乗効果

園部・生身天満宮秋祭りでの、しの笛奉納演奏と奉納獅子舞。あいにく雨模様だったが、そのお蔭か、神楽殿での音の響きは抜群だった。マイクが入っているのかと思ったほどビンビンきて、とても気持ちよかった。この微細な振動が唇の緊張をとってくれるので、…

ふ、と

ここ2,3日急に気温が下がったと感じたまま、ふ、と思い立って大原へでかけてしまい、おまけにこれまた、ふ、と今夏食べてへんと思い立って、ソフトクリームを山の麓で食べてしまった。そして吹きっさらしで日陰になっている勝林院お堂の廊下で、1.5時間の声…

勝林院開創一千年紀慶讃法要

京都大原・勝林院へ。 堂内で行われた梵唄声明のその声は、まさに細胞の記憶にじんじん浸透してくる響きだった。一個人の感情や郷愁が揺り起こされるわけではなく、もっともっと太古からの生物の細胞そのものをふるわせる響き。この響きのご利益こそを法悦と…

ノスタルジア

そう、時々懐かしく思い出すのは、たいていが、観光地を巡ったことではなくて、特に目的も荷物も持たずに、ただほっつき歩いた時のことだ。小さな神社の裏山に迷い込んで、思いがけずそこに流れていた貧相な滝の水しぶきと冷気とか、若干酔っ払って座り込ん…

京都駅から

今日は京都駅から相国寺まで、約5キロを1時間と少しかけて歩いた。昨日の伏見区から上京区に比べれば、下京区から上京区は楽勝。へのカッパ。

伏見稲荷大社講員大祭 神賑行事

中堂寺六斎会の六斎踊りを観に伏見のお稲荷さんへ。 ← お狐さんとお獅子さん。 中堂寺の笛方さんにはベテランおじさま勢に混じって、女子中学生らしき子たちも4,5人いて、先々も楽しみな雰囲気。もっと小さな小学生や2,3歳くらいの坊ンもお猿になって、太鼓…

細胞の記憶−表現のかたち/しょうぶ学園展

その行いは、創作ではない、表現でもない、作品でもない、目的も、意味も、達成感も、計画も、策略も、思惑も、理由も、好き嫌いも、無い。 ただ、細胞の記憶がそうさせるだけ。それで、今が、足りている。 京都造形芸術大学イベント情報 笛もこんなふうに吹…

言うてる間にやれ

夕飯を食べていたら、テレビの裏からムカデが1匹ゾロゾロ〜と這い出てきた。水屋の上に乗っていたガムテープを素早くちぎってペタ、と貼り付けてやったが、パッと見ぃ15センチ程もあるロングロングムカデで、少々ひるんでしまったようで、またガムテープの隙…

発芽

先週、仕事上、良くも悪くも自分で種を蒔いた(事務職なので、比喩)。かなり荒っぽく蒔いてしまったので、どういう方向に育つのか、はたまた育ちもしないのか、休日は多少不安を抱えつつ過ごしたのだが、早くも昨日今日で、芽ぇが出た。あまりの展開の早さ…

教本通り奏法

あーだこーだと自分で奏法や練習方法を創意工夫していたつもりだったが、ふ、と初級の教本の「音の出し方」をあらためて読んでみると、そうとしか言いようがないという手順がシンプルに説明してあった。なるほど、書いてある通りに吹けば素直な竹の音が出る…

半殺し奏法

なにやら恐ろしいネーミングだが、これが一番ぴったりくるような気がする。ここ数ヶ月間は、音を遠くへ飛ばすと称して、パッパラパーのパーとラッパのようにしの笛を吹き飛ばしていたのだが、どうも胸から上だけが力み過ぎて長持ちしない。短い曲ならまだし…

リゾート気分

今日から10月、か。しかしわたくしは今日もノースリーブのワンピースを着て出勤した。ノースリーブを着ていると、なんとなく海辺に居るようで、昼休みの疎水と鴨川べりの散歩中だけ、リゾート気分を味わっている。あ、よう考えたら、事務室では事務机横の窓…

こんがらがる〜

本日で9月が終わり、か。しかしわたくしはまだノースリーブのワンピースを着て出勤している。しかし新聞には年末の吉例顔見世興行の広告が載っていた。郵便局には来年の年賀状一覧のポスターが貼ってある。年始には獅子舞の営業予定が入ったそうやし、その後…

潮騒のメモリー

あまちゃんが終わってしまった。最終回に出てきた人たち、役者さんのみならず、多分、一般のエキストラの大勢の人たちも含めて、誰しもがいい表情してはるなぁと、しみじみ画面に見入ってしまった。それから、春子社長と鈴鹿ひろみの「懐かしいわねぇ〜、こ…

奥さん

わたくしはと言えば、最近は見知らぬ人、特に年配の人からは「奥さん」と呼びかけられることが続いている。ゴン太と散歩中にも「奥さん、だいぶ涼しなりましたな。」とか「奥さん、この辺にタバコ屋さんおへんか?」とか、単なるボーイフレンドと食事をして…

傷つきやすい年頃?

親類が病院の婦人科に入院していたので、母やわたくしはお見舞いに行った。その話を聞いていた父が、自分も行こうかどうしようかと問うので、何の気なしに「ぢぢぃが婦人科行かんでもええ。」と反対すると「そやな、、、けど、ぢぢぃ、て言わんでもええやん…

ポチの由来

柴犬ポチの飼い主のフランス人男性が「ポチは女の子なのに、ウチの子どもが『絶対ポチにする』と言い張ってポチという名前になりました。」と仰るので「♪裏の畑でポチが鳴く〜 正直じいさん掘ったれば〜 大判小判がざっくざっくざくざく♪という昔話の歌があ…

ただ念仏して

お彼岸の墓参りへ。法要にも出て、おっさん(住職50代♂)の法話を拝聴する。お念仏を唱えることのご利益について善導大師はこう言うてましただの、法然上人はああ言うてましただのの話の後、来月教区で行われる「お念仏のつどい」の案内をされた。「参加者全…

仲人します

事務所の大家さんの飼い犬、柴犬ゴン太さん(♂6才)が、わたくしとの散歩の途中、図らずもお見合いをした。先方の柴犬ポチちゃん(♀7才)も、飼い主のフランス人男性と散歩中、人間同士が川べりで彼女らの名前の由来などの立ち話をした折「実はウチの家族は…

仲秋の名月 

今宵は、目を閉じても月光を感じる。冷たくも、温かくも感じる。痛みを感じないほど鋭い殺傷力と同時に治癒力を、確かに、感じる。