京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

2016-01-01から1年間の記事一覧

京都横笛会かぐや姫連中

ところで、最近デビューした京都横笛会かぐや姫連中、その名の由来だが、これはもちろん、竹取物語から来ている。竹笛を手に取って吹いている、竹から生まれたかぐや姫たちという意味である。また連中のほとんどが独身女性であることも、かぐや姫そのもの。…

目指せ胴長

母の単。元は袷で白地だったそうだが、何かの用事で急遽単にして、くすんだ緑に染めたそうな。もう何十年も前の事。お彼岸も過ぎたのにまだ暑く、帯を結ぶ稽古をする気にもなれず、またもや母に着へてもらう。一方、数日前、女子大生が浴衣を着るのを手伝っ…

高砂稽古

[rakuten:bookfan:11505878:image] 能楽大連吟 高砂の初稽古。譜面を読むのが苦手なので、ひたすら先生(能楽師)が謡っている姿を見て聴いて、その後について謡う。門前の小僧ならぬ門前のおばちゃんである。西洋の合唱とは別物で、あまり口を大きく開けず…

淡々と

淡々と新幹線に乗り、淡々と東京へ日帰り出張。笛や謡いで呼吸を整えていると、淡々と、ということが徐々にできるようになってきたような気がする。ま、順調におばちゃん化、つまり開き直ってきた、とも言える。よし、この調子で。

笛ダブル

[rakuten:kimono-kobe:10000669:image] 昼間はデイサービスで、長寿のお祝い演奏(伴奏)と神楽舞(獅子舞ともどき舞)を披露した。もどき(酔っ払いの道化者)、大ウケ!バックに囃子が流れるだけで完全な無言劇だが、身振り手振りだけで、話の筋もお年寄り…

11弦ギターの音波

急遽開催が決まった、辻幹雄さんの11弦ギターの演奏を聴きに。各紙で報道された長崎の鐘-平和への祈り−ツアーと並行してつくられた、バッハの作品CDができたてのホヤホヤで湯気がたっていた。 辻さんは、わたくしの篠笛の師匠(原彰宏)や大師匠(鯉沼廣行)…

敬老演奏

長寿のお祝いにデイサービスでのしの笛演奏(伴奏)と獅子舞。ほとんどの方が90代だが「あんたはん、5,6年前から毎年来てくれたはりますなぁ」と、40代のわたくしでも忘れているような事をしっかり憶えておられて、歌声も達者だ。また、わたくしが読めない漢…

ゼストみんなの文化祭

お蔭さまで、無事ゼストみんなの文化祭での発表が終わった。あっ、着物の写真撮るの忘れた!しかし、笛はまぁまぁ普通に吹けたので、よしとする。何より、ぴーひゃらーとお囃子を吹き始めると、通りすがりの人たちが足を止めてくれ、もどき(酔っ払いの道化…

棲み家

8月の始めにベキッと折れた大木の幹が玉切りにされ、その場に置かれた。引き続き、多様な生き物たちの棲み家になって生き続けるだろう。比較的細めの枝は薪にして、休憩所の薪ストーブの燃料になるかな。いずれにせよ、命は巡り、引き継がれてゆく。

高砂

高砂や この浦舟に帆を上げて この浦舟に帆を上げて 幼少のみぎりより、お経や長唄(歌舞伎の音楽)を耳にする、篠笛で民謡や祭囃子を吹くなどと巡っていったら、50を前にして謡(うたい)にぶち当たり、年末に高砂を謡う「能楽大連吟(だいれんぎん)」とい…

火の玉

陽の玉〜 昔、真夏の夜に自室で、南ぁ無ぅ〜、南ぁぁ無ぅぅぅ〜と声明(しょうみょう/節のついたお経。邦楽各種の源流とか)のCDを流していたら、隣の部屋にいる妹から「やめて。怖い。」と苦情がきた。いわれてみればウチの裏の奥の方はお寺、墓地もあり、…

雨のち

深く沈潜して、大きなクジラの腹を眺めているような。 青くて冷んやりとした水気に包まれている。

継続

森林作業セミナー20周年記念会。20年もの間、毎月、講義や山作業の準備と実施を無償で担ってくださっている主催の方々の尽力と、森林や山、川、土、太陽等から絶えることなく届くエネルギーを思うと、有り難さに胸が熱くなる。と同時に、自然の中で生活して…

晩夏

暗雲の下(もと)も明るし 晩夏空 ツクツクボーシが盛大に鳴いている。 笛ばっかり吹いている間に、オリンピックが終わっていた。今回は出場している選手の多くが、娘や息子の世代の人たちだったからか、すっかり親の気分で、あー、そんなことしたらめぇ舞う…

小さな親切大きなお世話

意外と疲れていたのか、昼休みに汗をかきながら歯医者に行って、受付に診察券を出したら「・・こみちさん、、予約は明日です」とのこと。一瞬、なんのことがわからずアホみたいに、へ?と聞き返すと、「予約は、明日の24日です。今日は23日」と、噛んで含め…

小山郷六斎念仏奉納公演

幸い夕立ちに遭うことも怪我もなく、三公演とも終了。個人的には、入会してから4,5年かかってやっと笛のメロディが入り、登山口に立ったばっかりの厚かましい山ガール、という感じ。これから先輩の指打ち使いを学びつつ、太鼓踊りや鉦と息を合わせていく。山…

気のせい?

炎暑のみぎり、昼間は地蔵盆で笛、夜は六斎で笛、のダブルヘッダー。汗でずくずくのヨレヨレのへろへろだが、笛は踊らずに立ったままで吹くだけやから、楽勝、とまではいかないが、まだいける。それに浴衣に帯をしているお蔭で、体幹がしっかりする。そして…

地元にて

汗だくで初日の公演、終了。何より特筆すべきは、稽古を始めて2年目の小1女児の太鼓。六斎ではたとえ生まれたてといえども、初舞台から笛鉦の囃子に合わせて、たった独りで四ツの太鼓を打つ。その小1女児は、彼女なりの諸般の事情があったのだろう、本番で打…

送り火

なな、なんと(寛平ちゃん調)。まん悪ぅ、送り火点火の前後だけ、じゃじゃ降りの雨に。こんなことは京都に生まれて半世紀程の間で、初めてではなかろうか。ウチではテレビのBSが全然映らなくなり、果ては降雨用の放送に切り替えるたらなんたらのテロップが…

千本六斎

千本ゑんま堂のゑんまさんにお供えされる千本保存会の六斎念仏を拝観。 お堂の前から既に異界感溢れる。しかしここのお寺には御門や土塀が無く、千本通りから砂砂利で埃っぽい境内が丸見えで、なんとなくチープ感が漂っているのは否めない。しかしまぁ、境内…

落枝

数日ぶりに通ったら、母と子の森に生える太い木の太い枝が折れていた。 折れた断面と折れた枝 その森の名のごとく、小さな本棚や倒木でつくったベンチが並び、子ども達やバードウォッチャーの姿もよくみかける森で、かつ、すぐ南側が迎賓館の外壁なので、御…

涼む犬

去年までは散歩の途中には、鴨川を犬かきで泳いで渡ることで涼をとっていたゴン太さんだが、今年は、改築された京都会館の換気口になっているらしき所に陣取って涼んでいる。ええとこみつけたで〜とでも言ワンばかり。確かに、館内で空調された冷たい空気が…

ガングロ

またしても伯母の着物と帯を、母に着せてもらうパターン。わたくし一人が着物を着るのに、一族総出の感がある。まぁ、それもある種の親孝行及びご先祖さん供養と思っておこう。有り難き幸せなのだが、いかんせん当の本人(わたくし)の顔が陽に灼けて真っ黒…

夏の空

梅雨明けし、空も川も本格的な夏の様子。 昨日までの蒸し暑さはどこへやら。陽射しは焼け付くようだが、木陰に入ると川からの風が爽やか。セミが元気いっぱい鳴き出した。

鉾解体

本日は祇園祭・前祭(さきまつり)山鉾巡行の日。午前中のハレの巡行はのんびりとテレビで観覧し、遅ればせながら夕刻、各山鉾が町内へ戻って早々に解体されるところに居合わせた。囃子方が降りて軽々となった菊水鉾と、美しい前掛けや胴幕が外され、お縄に…

帰還

蓮の葉に乗ってちょっと彼の地へ還っていた間に、京都は暑い暑い七月になっていた。あっと驚くタメゴローである。久しぶりに留守録をきいてみると「先斗町の火事、大丈夫やったか?」と。ウチは先斗町のお座敷には出てぇしまへんさかいに。おおきに、おにい…

蓮池

ポゥッと静かな光を放つ蓮の花。 泥の中の蓮根から、細い茎を通って白い光が透けてくる。

スケスケルック

夏に着物を着るのは初めて。和装版トリコロールカラーのマリンルック。それにしても着物も帯もツルツル滑ってとてもじゃないが自分で着られず、今回もまた母に着付けてもらう。またあまりにスケスケなので、驚く。でもそのお蔭で、帯周り以外は意外と涼しく…

松倒れ

ここ数日間の夜中の大雨で地盤がゆるみ、頭が重くなった松の根っこが掘り起されてしまった。 手入れがされている御所の松でさえこうなるのだから、放置されている山林の木々や、地震でゆるんだ山の崩落が益々案じられる。人間もこの厳しい自然の摂理の一部で…

東京感

品川駅前にて、東京に来た事を実感する瞬間。 数メートル先には警視庁と書いたパトカーも止まっていたので、一層、東京感が深まり、写真を撮ろうと思ったのだが、中からお巡りさんが見ていたのでやめた。別に後ろめたい事があるわけではないのだが、なんとな…