京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

西陣のこみち

西陣をぶらぶらすると、石畳の路地(ろぉぢ)がたまにある。わたくしが子どもの頃は、付近一帯からガシャンガシャンという織機の音も聴こえていた。家が織り屋さんの友人によると、生まれた時から織機の音の中で生活しているから、実家以外の所では静か過ぎ…

高校生伝統文化フェス

今日は京都で高校駅伝があったが、同時に高校生伝統文化フェスティバルも催された。会場は昨年同様コンサートホールだったが、やはり郷土芸能は、その土地土地、例えば田畑の中とか浜辺とか、鎮守の森などの自然の中で生で観たいとの思いを強くした。マイク…

楽しむということ

先週の自主稽古に触発されて、今週末は名古屋の獅子舞クラスへ。徐々に獅子の動きが見えて、太鼓の音が聴こえるようになってきた。こういうちょっとした余裕と手ごたえのようなものを感じるのが楽しい。そうすると太鼓と拍子が合ってくるのも判るし、ちょっ…

獅子舞練習

獅子舞の練習のために四日市へ。久しぶりに観た若獅子舞は、抜群の切れの良さでカッコよかった。まぁ若い雄獅子はそれでも普通かもしれないが、なんとわたくしより年上の熟女獅子舞も、きびきびとかつ愛らしい獅子舞に成長されていて素敵だった。四日市連と…

笛友笛吹親睦会

笛の稽古仲間たちと笛吹き会。今日の会場「たまりば」は、音の響きがすごく良くて驚いた。おまけに床暖房も入っているし、カフェが併設しているからお茶も頼めるし、お手洗いもきれいだし、交通の便もいい。いやそれより何より皆さんが、発表会を終えてまた…

演奏会感

演奏の出来はさておき、おかげさまで無事演奏会が終わった。 思いがけなく、稽古仲間の皆さんから花束を頂いて、びっくりするやら嬉しいやらで泣きそうになり、これからもがんばります、と今時は中学生でももうちょっと気の利いた事言うやろと思われる感話を…

身代わりお不動さん

法住寺さんの身代わり不動尊大祭(俗にいうお火たき)にお参り。京都に生まれてこの方半世紀近いが、生まれて初めて境内に入った。とはいえ京都にはそこいらじゅうに寺があり過ぎて、一度もお参りしたことの無い寺の方が圧倒的に多い。奉納行事の間、ご住職…

舌骨奏法

気持ちよーく吹けている時は、青い本の口をゆるめる方法に載っている、舌骨が自由に動いている。また、ゆる呼吸のすーふぅーん呼吸のふぅーんの時も、舌骨の響きがとても気持ちよく感じる。どうやらポイントの一つに、舌骨の自由な動きがあるようだ。演奏前…

都ライト'15

先日の発表会そして23日の演奏会の会場にもなっている天鵞絨美術館でのトークライブを聞きに、学生が主催する都ライトという町家のライトアップイベントへ。ビロードと笛の音を通して、あらためて人間のもつ技術や創造力の大胆さと緻密さに感じ入り、作り出…

秋の薔薇

昼の散歩コース、岡崎公園付近の邸宅に、今の季節にも美しい薔薇が咲かせてある。ええ香り〜。生花の薔薇の香りがすると、まるで蝶のようにひらひらと寄っていってしまう。 画面をこすってみてください。香りが漂います。ウソです。

横笛会京都教室発表会談

四半世紀ぶりに袴を着けて、稽古を始めて以来初の和装で演奏した。そして帯で身体を巻く方がすこぶる吹き易く、呼吸が安定することを体感した。今後は演奏の時はなるべく着物を着よう。その発見は良かったのだが、一曲目の笛吹童子は吹き始めるなり左の鼻の…

時代祭り 朝の行列

近年、恒例となった朝の行列。 昼からの時代祭り本番行列を前に、平安神宮でその支度をした行列が、出発地点の御所へ向けて移動する。主役は乗っていないが、そのお輿や足軽隊や戦国武士の下っ端、牛馬たちが列をつくる。 毎年、どーんどーんという太鼓の音…

園部・生身天満宮秋祭りにて奉納演奏

暑いくらいの晴天の下、園部の天神さんの秋祭りへ獅子舞と篠笛を奉納。 ここで一つ大ニュースが。境内のお手洗いが水洗になって新築されていた。今後続々と、各お社も建て替えられるらしい。楽しみですな〜。 右の写真は京都・園部間に通過する保津峡と亀岡…

芸の秋

この三連休は芸能漬けとなった。昨夕は上七軒の踊りの寿会を観覧。同行した母は、舞妓ちゃんの華やかな踊りを二番程観ると「性に合わへん」とつぶやき、昼間に参加していた区民運動会の疲れもあってか、眠りに落ちていた。わたくしは主にお囃子の笛の音に耳…

「先覚に聴く」

京都芸術センターの大広間で、90歳の人間国宝、お二方のお話を聴く。文楽の竹本住大夫さんとお箏の米川文子さん。「最近の弟子は、深呼吸一つようしまへんな。そんなもん学校で教せてもうてから稽古に来い、て言いまんねんけど。」など、耳の痛い話が多かっ…

排便奏法

月夜の美しい夜にビロウな話で申し訳ないが、とどのつまり、今の所これが笛を吹く時の身体の使い方に最も近い表現だと思う。少し前までは出産奏法と称していたのだが、これだと陣痛の痛みを我慢する方向、なぜか内側の方向へイキむ人がいるのと(事情聴取す…

膝奏法

立ちで演奏する際、緊張の余り膝をピーンとつっぱって固めたまま演奏していることが多いので、舞台に立ったらまず膝を緩めることを意識してから、吹き始めること。今日、自主稽古にみえた笛友にも試してもらったのだが、わざわざ膝を曲げたり伸ばしたりの動…

敬老の日

一年ぶりに北区のデイサービスで、ご長寿祝いに笛の演奏を。最後に獅子舞を披露すると「昔、ウチに来てはった。懐かしいわ〜」と皆さん楽しんでくださり、獅子が頭を噛むと、子どものような笑顔で喜んでくださった。わたくしも獅子囃子を吹きつつそのほころ…

気道確保奏法

いわゆる吹きにいくと、口から顔から、おまけに頭蓋骨ごと前へ出ていることがある。吹くで〜という意気込み満々なのだが、必死過ぎて音がひじょうに暑苦しくなる。それどころかこの必死状態を長時間続けると、気道が首の途中で折れ曲がる状態なので、肺を行…

居住まいを正す奏法

笛の特訓講座受講。先日受講したアレクサンダーテクニークの音楽家講座でも「吹きたくなってから吹く」という話が出たが、今日も「準備が整ってから吹き始める」という話題が出た。同類のことだ。昔から使っていたフレーズで言い換えると「居住まいを正して…

晩夏

お蔭さんで昨夜をもって今夏の上演も全て終了し、本日をもって八月も終わる。なんか知らんけど、あつくて熱くて暑苦しい夏だった。交感神経優勢状態の連続、というか。昨夜は特に満月でもあったから、知らず知らずのうちに血ぃが騒いだのかもしれない。この…

小山郷六斎念仏踊り公演

*当分この記事が最上段に出ます。最新記事は一つ下です。 今年も小山郷六斎念仏の奉納上演が下記の日程で行われます。お精霊さん(ご先祖さん)送りや夕涼みがてら、どうぞおこしやす。メインは太鼓踊りですが、獅子舞も出ます。こみちは笛方です。 記 8月…

定例上演終了〜

小山郷六斎念仏保存会フェイスブック お蔭さまで、定例の三公演とも無事終了しました。写真や動画は上記のフェイスブックでご覧ください。 個人的にはこの一週間は興奮さめやらず夜もろくに眠れない、一時は扁桃腺が腫れて発熱し、どーなることかと思いまし…

小山郷六斎念仏踊り公演

*当分この記事が最上段に出ます。最新記事は一つ下です。 今年も小山郷六斎念仏の奉納上演が下記の日程で行われます。お精霊さん(ご先祖さん)送りや夕涼みがてら、どうぞおこしやす。メインは太鼓踊りですが、獅子舞も出ます。こみちは笛方です。 記 8月…

音の涼

ここ2,3日、夕方になると雷がなるので、ゴンタさんは散歩を拒否している。玄関へ誘いに行っても、自分の部屋にもぐり込んで顔も見せない。フラれたような気分を味わいつつ少しでも涼を求めて緑のこみちを選んで歩く。クマゼミの声に、ツクツクボーシとカナ…

サウナ入浴中

笛の稽古も佳境に入ってきたが、最近の稽古場はまるでサウナ風呂と化している。吸い込んだ空気が蒸し暑い。多分吐いている空気も蒸し暑いのだろう。さらに呼吸がうまくできればできるほど、身体の中から熱くなる。冷房で固まった身体に、自前の温熱治療を受…

祇園後祭り宵山

190年前の大雨以来休み山だった鷹山が、今年190年ぶりにお囃子を復興して後祭りの宵山で披露された。もの凄い勢いが伝わってくる笛鉦太鼓の音が、三条通りに響き渡る。小学校にいくかいかないか位の男の子たちも、鉦方で堂々と囃子ている。鷹山は保存会が設…

長い笛奏法

長い(調子の低い)笛は息がたくさん要るので、腹で鳴らすための絶好の、いや、効果的な練習ができる。逆に言うとちゃんと腹で吹かないとちゃんと鳴ってくれない。それゆえに、左の三本調子で負荷をかけて吹いた後に右の七本調子を吹くと、まるで吹いていな…

カンガルー奏法

立ち姿勢で尻尾奏法をする場合、立っているカンガルーのように、尻尾の先が地面についているように意識して、両足と尻尾の置き場が△三角形になるような感じにするとひじょうに具合が良い。自然に肩の力が抜けて、腹に気ぃが集ってくるような感覚がある。それ…

「初恋」石川啄木作詞

♪砂山の砂に 砂に腹這い 初恋のいたみを 遠く思ひいづる日♪ この曲は、団塊軍団、それもなぜか男性陣に結構好まれており、おっちゃん達が笛で演奏するのも拝聴してきた。ともに聴いていた女性陣の感想(陰口)をまとめると以下のようになるかと思う。 1.そ…