京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

能楽大連吟「高砂」案内

小春日和の下、無事、かどうかはアヤシイが、初地謡を終えた。紋付袴姿の仕舞いってカッコイイ〜ッ。ただ、立っているだけ、歩いているだけでもカッコイイのって、カッコイイ!目指したい様子。*以下、案内葉書より: 能楽大連吟は「謡」を通して古き良き日…

全国高校伝統文化祭

三回目の観覧となる全国高校生伝統文化フェスティバル。この種の文化祭に一体なんでフェスティバルと英語を使うのか、決めた役人たちのネーミングセンスを疑うが、当の高校生の素晴らしい発表に免じて今回も観に行った。各地の民謡の調べにノリノリ。この表…

笛吹き演芸忘年会

稽古歴が長い(けして古株とか大局さまなどと呼んではならぬ)奥方が揃った大奥に、まだ髭も生えやらぬ生贄(男子学生)二匹が紛れ込んでの演芸会忘年会となり、笛を通して世代を超えた交流を深めた。

錦帯橋

親戚を訪ねがてら、錦帯橋千年プロジェクト−錦帯橋芸術祭−「今はじまる千年の物語〜序章」「篝火と和の奏(篠笛と薩摩琵琶)」へ。生の笛と琵琶の音波が、身体中の細胞を震わせた。心にも沁み入る曲。この沁みる気持ちのことを哀愁とか郷愁と呼ぶのだろうか…

貴船神社音ノ市

貴船もみじ灯篭2016の一企画で、貴船神社奥宮にて、かぐや姫連中5名が吹奏。貴船には幾度となく行っているが、今日ほどの人出は初めて。しかも半分くらいは海外からの観光客のように感じた。イベント事とはいえ、いつもの奥宮の神気満ち満ちた雰囲気が半減し…

京都・奈良横笛会(ようじょうかい)発表会

秋の発表会、無事終了〜。ご来聴くださった皆さま、有難うございました。今回は教室生以外で聴きにきてくれたお客さんも大勢で、演奏に気合いが入った。しかしその気合いが身体を固くする一因にもなりかねないので、なるべく呼吸を整え、笛と相談しながら息…

筑前琵琶演奏会へ

府庁の観芸祭の一企画「京都の古典文化」人間国宝・奥村旭翠一門会 筑前琵琶演奏会を拝聴。琵琶の音を聴くのは初めてだが、最後の奥村旭翠さんの演奏は、素人耳でも他の演奏との違いが明らかに聴き取れた。一音一音、一語一語の音の粒が際立って揃い精密だ。…

生身天満宮秋祭献笛

恒例となった生身天満宮のお祭りでの吹奏と獅子舞。宮司さん宅と梅園に生っている柿が色づいて、のどかな雰囲気。なんか、緩むわ〜。 園部・生身天満宮フェイスブック←獅子舞の様子が数秒間映っています 昨夜の拝殿での神事で神官さんの所作を見聴きして感じ…

白峯神宮観月祭

白く輝く十五夜お月さんの下、献笛。(写真は十四夜) 常、白峯さんの座敷をお借りして稽古をしているよしみで、原師と「月の沙漠」「荒城の月」を二重奏させてもらう。思いのほか緊張していたのか、繰り返し二回のところを三回も吹いてしまった。ま、ちょっ…

稽古とは

夜に、お謡「高砂」の全体稽古。100名くらい参加していたのだろうか?初心者ゆえ前から二列目のかぶりつき席に座ったので、後ろの様子が今一つ分からないが、後頭部には声の圧力を結構感じた。それにしても前から飛んでくる先生(能楽師)の声の圧は、わたく…

高砂稽古

[rakuten:bookfan:11505878:image] 能楽大連吟 高砂の初稽古。譜面を読むのが苦手なので、ひたすら先生(能楽師)が謡っている姿を見て聴いて、その後について謡う。門前の小僧ならぬ門前のおばちゃんである。西洋の合唱とは別物で、あまり口を大きく開けず…

笛ダブル

[rakuten:kimono-kobe:10000669:image] 昼間はデイサービスで、長寿のお祝い演奏(伴奏)と神楽舞(獅子舞ともどき舞)を披露した。もどき(酔っ払いの道化者)、大ウケ!バックに囃子が流れるだけで完全な無言劇だが、身振り手振りだけで、話の筋もお年寄り…

11弦ギターの音波

急遽開催が決まった、辻幹雄さんの11弦ギターの演奏を聴きに。各紙で報道された長崎の鐘-平和への祈り−ツアーと並行してつくられた、バッハの作品CDができたてのホヤホヤで湯気がたっていた。 辻さんは、わたくしの篠笛の師匠(原彰宏)や大師匠(鯉沼廣行)…

敬老演奏

長寿のお祝いにデイサービスでのしの笛演奏(伴奏)と獅子舞。ほとんどの方が90代だが「あんたはん、5,6年前から毎年来てくれたはりますなぁ」と、40代のわたくしでも忘れているような事をしっかり憶えておられて、歌声も達者だ。また、わたくしが読めない漢…

ゼストみんなの文化祭

お蔭さまで、無事ゼストみんなの文化祭での発表が終わった。あっ、着物の写真撮るの忘れた!しかし、笛はまぁまぁ普通に吹けたので、よしとする。何より、ぴーひゃらーとお囃子を吹き始めると、通りすがりの人たちが足を止めてくれ、もどき(酔っ払いの道化…

高砂

高砂や この浦舟に帆を上げて この浦舟に帆を上げて 幼少のみぎりより、お経や長唄(歌舞伎の音楽)を耳にする、篠笛で民謡や祭囃子を吹くなどと巡っていったら、50を前にして謡(うたい)にぶち当たり、年末に高砂を謡う「能楽大連吟(だいれんぎん)」とい…

千本六斎

千本ゑんま堂のゑんまさんにお供えされる千本保存会の六斎念仏を拝観。 お堂の前から既に異界感溢れる。しかしここのお寺には御門や土塀が無く、千本通りから砂砂利で埃っぽい境内が丸見えで、なんとなくチープ感が漂っているのは否めない。しかしまぁ、境内…

サボテンの花

サポテン。黄色い花びらは薄っぺらなセルロイドのよう。でもとても好きな黄色なので、付け爪に使えないだろうか。いや、わたくしが爪を黄色く染めて笛を吹いていたら、黄疸が出たかと疑われる可能性が高そうやからやめておこう。

口笛吹いて♪

本満寺さん。 連休前半には全て珠のような固い蕾だった芍薬が、後半には艶やかに咲き出した。憧れの豊満さである。 夕方からは、柴田晶子さんの口笛のコンサートへ。初めて聴く演奏家の口笛は、予想外の繊細さと強さの両方を含んだとても豊かな音色。演奏し…

風薫るお祭り

恒例の園部・生身天満宮春祭りにて奉納演奏。 屋外の神楽殿で、皐月の風の薫りを頬に感じながら笛を吹く幸せ。気持ちええわ〜。 一緒に行った笛友の孫のコトラ(小1)は、境内の竹林でタケノコ掘りをして、身体中にご神気を浴び、満足気だった。 写真は伊勢…

京都・奈良・福井・名古屋・四日市横笛会(ようじょうかい)合同発表会

ハー、無事終わった。吹いてしもたらこっちのもんや。それにしても、わたくしの吹いた「小諸馬子唄」は、聴きに来ていた母いわく、あれ?もう終わり?どっか飛ばしたんか?というくらいあっという間に一曲終わったらしい。自分では飛ばした覚えはないのだが…

鎖国時以来の芸

今日は初めて伺う、西陣にあるお蔵の宅老所で、笛と太鼓と獅子舞、と盛りだくさんの演奏。お年寄りたちは「歌なんて久しぶりに歌うたけど、案外覚えてるもんやなぁ」と楽しんでくださった。時節柄「仰げば尊し」「朧月夜」「青い山脈」等。若者のケアワーカ…

管尻注意奏法

管(笛)の唇への付け位置留意点。1.上下 2.左右 3.内外、そして4.唇(唄口)を円とか球の中心とした円周(管尻)の位置。若干前へ出し気味の位置、息を前だけでなく管尻の方向へも流れるような位置に置くと、息が無駄なく音に生るような感じ。 大津の能…

チュウ奏法

緊張して顔の筋肉が固まったり、曲を吹くのに必死のパッチになると、唇をチュウの形に保つのをついつい忘れるので、覚え書き。頭では分かっているのだが、まだ身体が覚えていない、つまり身についていない。チュウで吹く時の音を身体と耳が覚えていない。今…

空椅子奏法

文字通り、空椅子をしている時のような体感で吹く。特に正座の場合、吹いている間は、脛(すね)の骨に太ももと体幹がそっと乗っているような力感を維持する。浮き気味というか。そして息継ぎの一瞬だけ力を抜く。この繰り返しで曲を演奏する、と。まるでイ…

念仏六斎

上鳥羽橋上鉦講中の念仏六斎の紹介公演へ。これまで自分が属している小山郷を含めて芸能系六斎は何度か観たが、念仏系六斎は初めて拝観する。あいにく講中本拠地のお寺ではなくホールの小さな舞台でのお念仏だったが、六斎念仏の元を、確かにこの念仏六斎に…

鯉沼廣行 篠笛とギターの調べ

篠笛(鯉沼廣行・金子由美子)とギター(長尾景友)のコンサートを聴きに名古屋へ。やっぱりライブはいいな!一番好きなのは、屋外の自然環境、風や虫や雨音などが流れている会場での生演奏だが、今回は小さいホール。でもちょうど良いサイズで演奏者との距…

えり抜き奏法

やっぱり着物を着て演奏するのが合っているのかもしれない。笛を構える前でも構えてからでもいいのだが、一度、着物の衿を抜くような動作をしてから吹き始めると、具合が良い。唇から息が出ているというより、鎖骨や舌の付け根の骨からスパッと軽く息が出て…

新春、深草へ獅子舞参上

1月2日、3日(祝) 両日とも12時頃から と 14時半頃から 各々30〜40分間程 伊藤軒(伏見区深草のお菓子屋さん、喫茶・食事部もあります)へ、獅子舞が来ます。 ちょっと離れているけど伏見のお稲荷さんや御香宮さん、近くの藤森神社への初詣のついでに、…

寿獅子

大勢のお客さんたちの楽しそうな笑顔が印象的な獅子舞ともどき舞(道化者の舞)だったが、わたくしの笛は初めて舞いと合わせた場面もあって、舞い上がったような気がする。それでもまぁなんとか吹き終えたので一安心して、3日はお客の一人として心おきなく…